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福光焼

陶器鳥取県倉吉市

私は物作りしています。物を作ることが好きで、この道へ入りました。蹴りロクロで水引から焼きあがるまでの作業は、とても大変な仕事です。色、バランス、使い勝手の良さなど、いろいろなことを窯出しするたびに感じております。
登り窯から頂くものはとても多いです。いったん窯に火を入れると、一歩も離れられず、窯に命令されるがごとく、薪を投じるのです。作品ができるまでは、いかに引き上げるか、どこでとめるか、膨らませるか、いつもそのことが脳裏を横切ります。
一度粘土を焼いてしまいますと、土に還るには程遠い年月がかかります。決して土を粗末にしないことが、粘土を使わせて頂く者のお礼ではないでしょうか。
最初から最後まで仕上げ『育てて』やることが、私の器『子供達』への思いです。焼き上げていく器達が、皆様の心安らぐ生活にお役に立てればと思い、作陶に励むばかりです。

河本賢治, 河本慶

国造焼

陶器鳥取県倉吉市

明治に祖父母が倉吉市の不入岡(ふにおか)、上神(かずわ)一帯の陶土が焼き物に適していることに着目、この地に移り住み明治23年(1890年)に創業する。不入岡の近くには伯耆の国の造(みやつこ)をまつった大将塚があり、「こくぞうさん」と呼び親しまれていたことから、こくぞうさんにあやかって、昭和五十年、初代 秀治が『国造焼』を創始しました。
朝夕に伯耆大山を仰ぎ見る環境にいて、祖父母の代から土と共に生き、土に取り組むことのできる喜びをこれからの作陶に活かして、皆様に「こくぞうさん」の愛称で親しまれる窯元でありたいと思います。
4代目 山本佳靖